『まぁ』の小部屋

hide、yukihiro好き三十路女の『雑居ブログ』

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2008.01.22 Tue

絡新婦の理 (講談社文庫 2002/09)シリーズ第5弾。
第4弾「文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)」と立て続けに読んでしまいました。
飛ばし読みもいいところで、理解は少ないと思います;
でも、コレは読む前から、食指が動かなかった作品です。
「絡新婦」=「女郎蜘蛛」、あまりいいイメージがありませんので。
では、ネタばれ感想を・・・ ※詳細は画像クリックで見れます。

今回の話の骨子は、『男女の性』だったんでしょうか。
織作葵達、女権運動家達はもちろん、関わった加害者・被害者の根本に
『男女の性』として抱える問題がありました。

あ、目潰し魔・平野祐吉だけは「白粉アレルギー」のせいだったけど。
でも、彼も病気と診断され治療を受けていたなら。
妻の不倫がきっかけのようなものだから、男女の性の影響をうけた一人
なのかも知れません。

これも、また、最初に犯人が明らかになるパターンです。
前作「文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)」もですが。

「あなたが―蜘蛛だったのですね」で始まり、その一文で終わる。
意味不明で読んでいた冒頭に、一文で引き戻される、ループです。
これこそが、蜘蛛の張った糸のようです。

でも、この最初に犯人が登場して会話するパターンはどうも・・。
口調や川島喜市との関わり、京極堂の「彼はむしろ感謝していた」
というセリフから、ラスボスは茜なのかな?と、気づきますよね。
こういうのって、大体、目立たない大人しい女がラスボスだし。

学院の売春グループの主犯格も、『織作碧=天使のような崇拝の的』
だろうな、と読んでいてなんとなく気づきます。

ただ、
 ・呪わしいとも思える織作家の女達がされてきた歴史
 ・その夫たちがしてきたこと
 ・加害者達の心、織作家の女達との関わり
などの事実解明は、京極堂の言葉じゃないと分かりませんが。

絞殺魔の杉浦が、第2弾「魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)」の
被害者・柚木加菜子と面識があって影響を受けたのも意外でした。

既出の人物を、後からうまく絡ませて話に膨らみを持たせる手腕ですか?
もし、伏線だったら、京極夏彦、恐るべしですね。

犯人は、織作家の祖母・五百子と思わせておいて、冒頭につながる。
犯人の茜は、自分の居場所が欲しかったと言った。その為にしたことだと。

それは、何年前から考えていたんだろう?
結果、得た居場所は心地よいものだったんだろうか。
張った網がどう発動するか、どういう結果をもたらすか、を彼女自身が
分かっていなかったと京極堂が言っていても、やりきれないカンジがします。
あまり後口がいいとは言えない作品でした。
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